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  • NAFDA2009・リサーチツアー

    2009年3月26日〜29日、アメリカ、ニュージャージーの セント・マルグリット教会で行われた、 North American Frame Drum Association主催の NAFDA フレームドラムフェスティバル2009に昨年に引き続き参加した。

    「また逢えたね!」と何人もの友人達とハグして始まった NAFDA2009。
    今年も素晴らしいアーティストのワークショップやレクチャー、 コンサートが目白押しだ。

    マーラ・リーさんのファーストフィンガリング法に続き、 ムラット・ジョシュクン氏のWSでは、 トルコ語によるソルカットゥ?も飛び出した。
    グレン・フィッティン氏のWSは、参加者をグループ分けし、 1つの決まりの下に即興演奏をして、 それぞれのグループで発表するというアプローチだったが、 これがとても示唆に富んでいて素晴らしかった。
    後でグレン・フィッティン氏に
    「あなたのWSはとても良かった」と言うと、 「ぜひ日本でも試みて欲しい」と、 惜しげもなく伝授の許可をくださった。

    ステファン・ハンニガン氏のバウランWS、
    ジュディス・コーヘンさんのアデューフェのレクチャーに続き、
    おそらくアメリカでも初だろうか、 スペイン・パンデレッタのWSがヨナス・ジメーノ・マーリン氏によって行われた。
    初めて見るホンモノの演奏に一堂感激!
    その後なんとスプーン技まで披露してくださった。

    そしてスコット・ロビンソン氏によるインド・カンジーラの 現地調査・学習に基づくリサーチ報告とWS、 ランディ・グロス氏のブラジル・パンデイロWSと続く。

    さて今回のフェスティバルで圧巻だったのは、 フレームドラム界のグルであり、我が師、 グレン・ベレズ氏のレクチャー、WS、コンサートだろう。
    まずイギリスにおけるタンバリンの歴史の 詳細なリサーチに圧倒された。
    グレンは単にフレームドラムを演奏しているだけではない!
    その姿は学者が学会発表をしているかのようだ。
    いかに彼がフレームドラムを愛し、 その生涯全てをこの楽器に捧げているか・・・
    それが痛いほど伝わってきた。
    思えば「女性神官が古代では治療や儀式に使っていた」 というリサーチも、グレンがしたのが最初で、 グレンなくしてはレイン・レッドモンドの大著 「When the Drummers were Women」は産まれなかっただろう。

    実は少し前からグレンが新しいテクニックを開発したという 噂が流れていたのだが、 続くWSではそのテクニックを惜しげもなく披露!
    コンサートでもユーシフ・シェロニク、シェーン・シャナハン、 マーク・カツァオニスの各氏と素晴らしい演奏を繰り広げた。

    今年から「グレン・ベレズ奨学金」制度が導入されたのだが、 その栄えある第1回受賞者が、 若干14歳のドイツ人、シモン・ヴァレンティン君。
    まだフレームドラムを始めて2年半程度と言うが、 ディビッド・クッカーマン氏と一緒の演奏では、 けして引けを取らないリズムの良さやテクニックを見せ、 観衆を多いに沸かせてくれた。
    「大人になったらどうなっちゃうんだろう?」 などとみんなが口にし、 国が変わっても感じることは一緒なのだと思った(笑)

    アンドレア・ピッチオーニ氏のタンブレロWSは、 一人一人をチェックして廻ってくれるという丁寧なもの。
    いかに氏がこの楽器を愛しているかが伝わって来る。
    ディビッド・クッカーマン氏によるフレームドラムテクニックも、 系統だてた指導法がわかりやすく、 学習の筋道が見えて素晴らしかった。

    昨年はアボス・コシモフ氏の演奏に度肝を抜いたが、 今年は同じくウズベキスタン人の サロヒディン・ファリエフ氏に驚愕した。
    ウズベキスタンとは天才の宝庫なのだろうか?
    アメリカまで来て活動するくらいだから、 本国でも相当の腕前であることは確かだが・・・
    今回サロヒディン氏著のドイラ教則本を入手して来たが、 なんとロシア語で書かれている!
    ダフの時はペルシア語で今度はロシア語??
    フレームドラム探求の旅は語学探究の旅にもなるのだ(笑)

    マエストロ・ミシェルのリクWSは楽しかった。
    実のところ氏がケボウクのリク開発に協力し、 初めての作品2台は氏に贈答されていたと言う。
    その作品と現行モデルの違いなど、 ちょっと他では言えない?秘密の裏話が聞けた。
    これもご本人に会えたからこそ・・・のメリットだろう。

    そうそう、コンサートで昨年4月にWSをして頂いた トッド・アイスラーさんに再会。
    懐かしいという思いより、 本当に世界は狭いなぁという思いの方が強い(笑)

    最近、台湾にもフレームドラム協会が誕生し、 今回はその代表であるクリスティン・デューさんが参加された。
    お隣の国同士ということですぐに意気投合。 今後フレームドラム・アジアとして、協力して行くことを決めた。

    私も「2年以内に日本でフレームドラムフェスティバルを行う」 と公言!
    マーラ・リーさんもウーマンズ・リトリートとして 来日を強く希望されているし、 アンドレア・ピッチオーニ氏も日本に行くのが夢と語る。
    ディビッド・クッカーマン氏もスコット・ロビンソン氏も、 みんなお友達だから来てくれるだろう!
    私もぜひ彼らを招きたいし、 日本のフレームドラマーにも参加してもらって、 盛大なイベントにしたい。
    夢は必ず叶う・・・と、信じている!

    さて宿舎となったリトリートハウスは尼僧さんたちの修道院。
    毎朝、お祈りや賛美歌が聞こえて来る。 オルガンのハーモニーに、ふとジャズ理論を思い出し、 「あー、出所はここか〜」などと一人微笑んでしまった。

    しかし、どこまでも静謐な時間が流れている。
    日本で言えばお寺の宿坊という感じだろう。
    テレビもない、インターネットもない環境での4日間。
    ただひたすらフレームドラムと語り合う時間・・・。
    世界中から集った仲間達と、一緒に紡ぐDum・・・。
    なんて平和で素敵な時なのだろう!

    修道院の裏庭にはポニー(子馬)が飼育されていて、 ちょっと弱くなった左目に、修道院の歴史を感じる。
    昨年来たときは見落としていた、 長い歴史が刻まれた石畳の回廊や、 敷地内に作られたラビリンス(迷路)。
    時差ボケで早朝に起床してしまった私は、 しばし敷地内を探索していた。

    日本を発つ前に超過密スケジュールだったせいか、 アメリカで扁桃腺が腫れてしまった。
    薬で抑えていたが日本に戻ってから声が出なくなり、 医者に行ったら「声帯から血が出てますよ」と言われた。
    夢中になって遊んで扁桃腺を腫らして・・・
    そんなに楽しい出来事だったのね!と 子供のような自分にちょっとハズカシイやら・・・笑

    でも、また来年も参加出来るといいな!!



    文責:Haruhi Taniguchi



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